10月26日 愛媛学園旭町校舎において四国ジビエ連携(四G連)と学校法人愛媛学園との間で連携協定が結ばれました。

これは、野生鳥獣の捕獲~精肉~調理を一貫して取扱い観光資源にすることを目標とする四G連と地元産品を使ったレシピ開発やジビエメニューに関心を寄せる愛媛学園とが合意に至ったものです。

この協定の締結を記念して四G連の奥山忠政代表理事から愛媛調理製菓専門学校の約100人の学生にジビエ料理に携わる意義と将来性を説明した「ジビエ、美味しくいただきます」と題する記念授業がありました。

協定締結を伝える新聞記事

日本農業新聞20151027

日本農業新聞2015年10月27日

愛媛新聞20151028

愛媛新聞2015年10月28日

 

ジビエの特別授業を開催

 

日時/平成27年10月26日(月)10:30~11:20

場所/愛媛調理製菓専門学校3階ホール(松山市旭町107番地)

講師/四国ジビエ連携 代表理事(事務局長)奥山忠政 氏

水産の世界では、天然鯛の方が養殖鯛よりも価値が高いと見られます。しかし、畜産の世界では、飼育(養殖?)された動物の肉ばかりが流通していて、野性(天然?)鳥獣を食べる習慣がありません。人が住まない海洋の水産資源は天然モノ、人が住む陸地の畜産資源は飼育モノが好まれるのには、何か理由があるはず……。地産地消の象徴的な食材でありながらあまり顧みられることのなかったジビエについて、多面的に学んで理解を深めることは、とりもなおさず地域をよく知ることにもなります。学校としては、まだまだ準備が足りない状況でしたが、ひとまず少しでも知ることから始めようと、調理師科1年生約100人を対象に、民間団体「四国ジビエ連携」をお招きして、特別授業を開催しました。

さて、ジビエに関するまとまった講義を初めて聞いた生徒たちは、どんなふうに感じたでしょうか。

ジビエ特別授業の感想

調理師科1年 白井優希

調理師科1年 白井優希

私の実家は山に囲まれた西予市なので、猟銃を撃つ音はよく響いてきます。子供の頃からイノシシはよく食べました。網焼きしたり、甘辛く味付けして角煮にしたり、シチューやカレーに入れることが多かったです。たまにシカも食べました。バジルなどの香草と一緒に焼きます。おじいちゃんは、時々ウサギも食べていたようです。私は気が進まなくて食べたことはないし、ほかの家族も食べようとしなかったので、ウサギを食べる時、おじいちゃんはいつも1人でした。今回の授業を受けて、思った以上にいろいろな料理が工夫されていることに驚きました。和食も洋食も、どれも美味しそうに感じました。 ジビエを盛り立てる取り組みについて全然知らなかったのですが、実家のあたりの地域振興にもなるといいです。需要が高まると猟師さんの暮らしも成り立つだろうし、私ももっと料理の勉強をしていかなければならないと思いました。

調理師科1年 深部 亮

調理師科1年 深部 亮

野生のイノシシを捕まえる時、追い回して槍で突き殺して埋めるということがショックでした。イノシシが増え過ぎて困るという話は普段から聞いていたけれど、どうやって殺すかということは想像したこともなかったし、息の根を止めるのに7分間もかかるというのは恐い話です。出身が大洲市なので、僕もイノシシはよく食べました。だいたいは鉄板での焼肉です。シンプルに塩コショウで食べるか、自家製ソースで味付けしていました。ジビエのことがわかると料理の幅がもっと広がりそうなので、とても期待しています。僕は健康栄養調理を専攻しているので、その方面でジビエを活用していけるよう勉強したいと思いました。