理事長メッセージ
専門教育にたずさわって80年。私たち愛媛学園が洋裁学校としてスタートしてから大切にしたこと。
それは、単なる技術の伝承ではなく、教養の深い職人(プロフェッショナル)を育てるということです。
現在の多様化・国際化する社会では、より高度なコミュニケーション能力を持つ人材が求められていることは明らかであり、そこには幅広い教育による知識や経験によって培われる教養こそがその人材育成に必要であると思います。
教養は、創造力や心の豊かさ、物事に対する理解力となって、学生たちの成長を助けてくれます。学生たちがたくさんのものと出会い、比較するものを多く持ち合わせて選ぶことができる。一人ひとりが知識や考えを自分の言葉で表現できる。出会った大勢の人々と喜びと幸せを分かち合う。 お客様や自然の恵みへの感謝の心、仲間への思いやり、小さな作業に全力を投じる職人の精神 ・・・当学園ではそんな力を育てるために、地域社会の皆様のご理解とご協力を得て、学外での実践的な教育を積極的に取り入れています。
「広くたくさんのことを学んでこそ、ひとつのことを深められる。」「専門分野にとらわれない教育の場をつくることが、専門教育には欠かせない。」そう信じてこれからも、ひとに幸せを届けられる職人(プロフェッショナル)を育てていく学校であり続けたいと思っています。